S.N:たちばな無線が生業にしている電気工事の仕事とは何でしょうか。
Y.I:生活に欠かせない照明やコンセントの設置とそれに伴う配線。また住居や工場、学校、病院などの施設に電気を送電し、送信関係の設備やケーブルを設置する仕事です。
S.N:電気工事の現場は様々な職が入り混じり、其々の役割分担で工事が進みますが、お二人のお仕事、現場代理人の役割を教えて下さい。
Y.I:各工事現場の予算管理、工事の進捗や品質の工程管理、そして何より現場で事故なく工事を進める安全管理が現場代理人の役割です。また現場代理人という名の通り、社長の代理として工事現場で指揮を取る責任ある仕事です。
S.N:現場代理人の仕事は社長の代理、分身として現場で様々な事に配慮しなればいけない訳ですね。とても大変そうに感じますが、現場代理人の「やり甲斐」とは何でしょうか?
Y.I:建物という形として地図に残る喜びがあります。建物を作るには、相応の時間、手間がかかります。その代償として、建物が完成した時の達成感や、現場に関わった多くの人と感動を共有できる事が「やり甲斐」です。
S.N:新人の技術者は、覚えることが多く苦労の連続だと思いますが、新人技術者から見た現場代理人の「やり甲斐」とは何でしょうか?
D.I:入社して3年目になりますが、まだ分からないことばかりです。この仕事の「やり甲斐」は、打合せで決めた照明の配置や機器類が、建物が完成するにつれて見えてくることです。建物が完成し、スイッチを入れ照明が点灯した時の感動は大きいですね。
S.N:当然、「やり甲斐」の裏に、沢山の苦労もあると思います。入社してから新人技術者として、何に苦労してきたのでしょうか…
D.I:国家資格(第1種電気工事士)取得の勉強が大変でした。勉強で覚えた材料と、実際に現場で使う材料の違いに戸惑いました。それと電気工事は建築工程と密接に関係しているので、建築の流れを理解できないと、材料注文のタイミング、職人さんの手配といった段取りを組むことができせん。も~覚えることばかりです。(笑)
S.N:プライベートを返上して勉強をしたりもしたとか…
D.I:はい、ま~、そういう時もありましたね…でもやはり現場で先輩や職人さん達に聞いて、見て覚えることの方が大切だと思います。
S.N:新人技術者は覚えることの連続で大変だと思いますが、ベテラン技術者から見て、新人技術者に求めたいものは何でしょうか。
Y.I:ありふれた表現ですが、やはり責任感に尽きると思います。電気は便利であり、生活や産業に於いて欠かせないものですが、一方、扱いを誤ると大変危険なものでもあります。新人技術者とはいえ、責任感をもって仕事に取り組まないと、工事に関わる人の安全確保ができません。責任感をもって、電気工事を進める上でのルールや法的な事を覚え、確実な施工方法を習得してもらいたいです。
S.N:その他、新人技術者に期待することは何でしょうか。
Y.I:この仕事に就いて5年、早くて3年で一人前の現場代理人になって欲しいですね。D.Iは入社3年目だから、今後の1年で一人前になってもらわないと(笑)
S.N:では、新人技術者からベテラン技術者や社内の先輩現場代理人にお願いしたい事はありますか?
D.I:定期的に、先輩現場代理人に自分の現場を見に来て貰い、自分が立てた段取り、工事の進め方が正しいのか、間違っているアドバイスをして欲しいです。
S.N:最後に新人技術者として今後の展望を教えてください。
D.I:電気工事現場の最初から最後(完成検査、引き渡し)まで一人でやりたい。同時に国家資格(第一種電気工事士)の交付後、1級電気工事施工管理技士の資格を取得し、規模の大きな現場も任させる様になりたいと思います。
S.N:D.Iの成長が楽しみですね。お二人共、お疲れ様でした。本日は有難うございました。